車中泊を続けて

 車中泊生活を始めて数日が経った。

 人間やはり慣れというものは恐ろしく、今はではそこまで不自由なく暮らしている。

 

 初めの課題は寒さ対策だったが、これは意外にもすぐに解決した。羽毛布団の導入だ。後部座席は丸々倒すことで簡易的な寝床にした。半分は洋服を入れるタンスがわりのボックスが置いてあるので隣半分が自分の寝床になる。

 車中泊開始当初は毛布一枚にダウンを着て寝ていたが夜2時ごろは尋常じゃなく寒い。寒さで目が覚めるくらい。流石にこのままではまずいと思い対策。

 第一に初めに書いた羽毛布団の導入だ。これはかなり有効でこれだけでかなり寝心地が良くなった。

 第二に服を一新した。初めはダウンを着ていたがあまり保温効果に乏しい。どうしてもふとした瞬間に隙間から空気が入り暖かい空気が逃げてしまう。また、寝ることによりダウンが潰れてしまうことで本来の保温効果も弱まっていると考えた。本当かどうかは知らない。それに、そもそも自分はダウンが好きじゃない。あのゴワゴワした感じが嫌いなのだ。

 そこで、自分はダウンを全て売り払いインナーにボアや起毛素材のインナーやアウターを導入した。これらはセカンドストリートで五千円くらいで揃えられた。起毛素材であれば熱も逃げにくいし、ダウンジャケットのように冷たいナイロン素材が肌に当たることもない。

 

こうすることで夜の暖かさを確保することができた。寝る時以外は基本運転席に座っているがそれも起毛素材のアウターにすることでエアコンを入れなくても快適に過ごせている。

 

人は寝て一畳、起きて半畳というが本当にその通りだなと実感した瞬間だった。